治療をすると人の心は弱くなってしまう。
治療が終わった後、その人は弱々しい人間として生きてしまうというような現象、ある種の麻薬的な部分があるんですね。
治療ってなんなんだろう。
最高の治療って「きっかけを掴ませる」ってことなんですよ。
これって意外でしょう?でも本当にそうなんですよ。
だから初詣でパンパンッと合掌した時に、空が晴れていてもあるいは雲が見えても、はぁ〜〜となったときに、あれ?「自分はなんかやれそうな気がする」とかね、「あの問題は置いといていい」とかね。きっかけですよ。節目。
この「きっかけを与える」ということこそが、プロの面目躍如。
プロって実は手取り足取りやっちゃいけないんですよ。どんどん相手が歩けなくなるわけ。
本当に成熟した大人は、周りの人にちょっとしたきっかけを与えているんですよ。きっかけのきっかけ、そのきっかけの100分の1でもなんかホッとしてもらったり、あっ!と思ったり、フッと忘れる。
そういうことが、本当に僕がお手伝いしたいことだと改めて思っているお正月でございます。
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