超歌手に感化されたので

私はモテに対してコンプレックスがあります。
かれこれ約14年間、現在進行形でコンプレックスです。

記憶が曖昧ですが、確か小2までは学年カーストの高い人達、いわゆるイケイケ系の人達とも遊んだり仲良くしていましたが、気づいたらその子達とあんまり話さなくなっていて、そこからつるむ友達も変わっていき、理不尽な訴えとか無駄なプライドとかちょっとしたコミュニケーション不足でどんどん学年カーストの低い方へと移動していきました。結果的にそうなったんです。

というかむしろカースト高い方のやつらを避けていったと言った方が正しかったのか。ほんと生理的に無理というか、本質的に合わないんだよなーという思いがどんどん強くなっていって。そんな話が通じないやつらと話したくもないからどんどんクラスで無口になっていって、休み時間に、数少ない話してて気持ち悪くならないわたしの友達と話すことが学校でのいきがいになっていた。

小学校中学年あたりで学年カーストの底辺に落ち着いた私ですが、まずカースト低いやつはモテカーストも当然低いっていう扱いで、君たちは論外ですみたいな。視界にすら入ってない感じで。それが当たり前の事実として教室に蔓延っていた。

そもそも私自身幼い頃は特定の人に好きになってもらうのなら分かるけど、一般的に広く大勢の異性に好きになってもらいたいという気持ちが分からなくて。てかなれないよなって、私が受け入れられない人がいるように、みんなに受け入れられることって多分無理じゃん、となんとなく思ってました。

幼稚園から小1までは同じ幼稚園で3人好きな人がいたんですけど、それを公言するっていう暴挙に出ていて。しかも3人ともから好かれている前提なんですよwwwwwwウケるwwwwww
バレンタインあげたりね、してたんですよ。
でも気がついたら、ほんとに知らない間にその好きがどっかいっちゃってて、ある時その好きをふと思い出した時にぞわっっってなって。

え、気持ち悪っっっっ!!!!

って

まずなんで好きだったのか全然思い出せないし、みんなの前で好きを公言していたのとかほんとに正気の沙汰とは思えなかったし、

むしろそいつら今嫌いだしみたいな。

幼い好きだったんだと思うんです。大人から見たら可愛いねって言っちゃうようなそういう好き。
でも私からしたら、一生もんの黒歴史がその時誕生してしまったわけで。
だから、わたしの初恋は真っ黒です。
戦時中の教科書が墨で塗りつぶされたように、私の恋の歴史はスタートと同時に棺桶入りだった。

で、そういう恋愛の黒歴史を6歳で既に背負っていて、好きを伝えることと近い歳の異性と接することがトラウマになってしまって。
あと女きょうだいで母さんっ子で女友達ばかりというような環境で小・中・高と生きてたら、まあ無理ですよねー
女子校じゃないけど、女子校みたいなもんだったと思います。

そんなこんなが重なって、モテることとか、そのためにかわいくなることを自分の生きてる世界とは違う別次元の事だと捉えるようになりました。
で、

『モテる=かわいい』

だから

『モテない=ブス』

という方程式が成りたっちゃったんです。
つまり私はブスだと。
まーでもそんなちぃーーーーーさな世界の中で、しかも男という性の人数というとめちゃくちゃ限られてるじゃないですか。そこでモテない=ブスにはならないんですけどね。
その小さな価値観の中の空気の中のブスなんてまじで幻ですけどね。
でも私はその幻に蝕まれ続けています。

まあ実際写真写り悪いし、髪型もおしゃれもそんな気をつかってなかったし。
気にはしてましたけどね。でも、かわいくなろうとすること=イケイケ系みたいな、これまた変な方程式をたてて、私はあいつらと違うんだ、同等じゃないとか思って。あからさまかわいいものに拒否反応示してたと思います。ボーイッシュな格好を好んで、ピンクとか無理って思って、絶対水色って。でもかわいいものはやっぱり憧れがあって、だからなんか矛盾が生じたどっちつかずないびつな格好をしていたと思います。

で、ちょうど友達移行期の小3から小4あたりで自分の“キャラ”っていうのを確立していきました。それは私が学校とか友達といる中で楽しくコミュニケーションが取れる手段であり、私が私をかわいいと思えるものだったんです。

分かりやすくいうと、私のかわいいな、こうなりたいなという想いを1人のあるキャラクターとしてイメージしてその人物に私がなりきるという感覚です。だからまあコスプレとかに近いのかな?
当時アニメっ子で、アニメのキャラクターに憧れを持っていました。私じゃない私、私が好きなキャラクターに成りきることが楽しいということに気づいた。

で、ある日言われたんです。

「なんか話し方変だよね」
「ここの街の生まれじゃないの?」
「なんか声作ってない?笑」
「本当の声出してみてよ」
「お母さんと話すときもそんな声なの?」


…まあキャラ作りが甘かったんですね。
問い詰められて、貫き通す事が出来ず、相手を納得させるためにわざと低い声を出して、「えーもっと出せるでしょ?」って。
いや、なんなの君ら?

まあそんな感じでツッコむこともできず、ずっと猫かぶりだ嘘つきだと言われ続け、私の好きや可愛いを否定され続け、でも私はそのキャラを守りたかったから、否定してくるやつらから離れていった。

でもね、私のイメージしたキャラクターは、演じていたキャラクターは、ほんとに私になったんだよ。かわいい声になりたいと思って毎日出してたらほんとに声高くなったんだよ。私は私を作ったんだ。君はそれでもまだ嘘つきだというのか?

流石に中学になってからはキャラのこといじってくるやつもいないし、存在を認識されてるのか分からないレベルで底辺で安定していた。それが一番楽だった。嫌いを排除して好きの中に埋もれてるの。
あの頃は私も含めみんながみんな最悪だった。



てかまじでクラスのカーストで生きてますみたいな人達のことほんとに無理って思ってて、成人式の時まぁ私も波長合わない人ともフツーな会話ぐらいはできるぐらいのコミュ力身につけたし、彼女らも成長してるだろうからもしかしたらって思ったけど、

まーーーーーーーーあ変わってなかったよね。

うけるよね。まじかよって。
いや、本当に久しぶりにぞわってしたよ。
君達のこと今なら受け入れられるかと思ったけど、やっぱり無理でした。バイバイ。




黒歴史が生まれた日から、私は1人の人を愛せないんだな、と気づいたんです。
1人の人から愛されたいけど、私は1人の人を愛せないと。
だから1人の人を愛してはいけない、と。

どこかの国の方で、結婚してちゃんと愛し合ってるけど、お互い他の人と恋をしていこうっていう夫婦がいて、ほんとそれが今の夢…です。私は誰かと一生一対一の関係になることより、よっぽどこの夫婦の方が憧れがあります。
きっとわたしにはこっちの方があっている。

それかね、もしこの夢が叶わないなら、私は全人類を、生きとし生ける人を愛して生きたいと思う。そういうアイドルのような存在に。2次元のキャラクターのように、誰にでも絶対的な愛を与え、絶対に傷つかない、傷つけられない、いつもにこにこ笑っている。そういう存在に。

つまり人間やめる…?
そういう運命かなって、自分を洗脳してる。

洗脳してるって言えるってことは、私は至って正気で絶望してるよ?大丈夫。