悪は自滅であれ
- わたし、超歌手になれない。
- moonワールドで見つけたラブで主人公は現実世界の扉を開ける。しかしそれすらもゲームであるならば、プレイヤーはわたし。わたしはmoonから受け取ったラブでこの世界の扉を開けることができるのかしら。世界がマトリョーシカのように重なり閉じ込められている。全ては箱の中。突き抜けてもなお、掌の上。ここにラブはあるのか?膨張した虚像が正義を振りかざすこの街には。今回の移植本当におめでとうございます。そして本当に本当にありがとうございます。moonの話をしようとすると、どうしても自分の話になるのですが、自らを引用しなければ語れない作品は、それだけ人生に深く介入してきているということで、現実と地続きであるから、それはもはやノンフィクションなんです。一人称から神様へと、視点が切り替わり自己へとズームしていく感覚。フィルターが割られ、ピントが合う瞬間がとてもワクワクするし、本物だと思っています。わたしはそういう体験のできるものが好きです。好きであるし、とても価値があると思います。moonを知ってからゲームを作品として捉えられるようになりました。それまでのゲームへの認知を超えた、疑似体験という形での「表現」を見せつけられてしまいました。エンディングを迎えたのに、終わった気がしなかった。まだ、この物語は続いているのだと。わたしが終わる時がこの物語の終わりなのか。はたまた、わたしもゲームの世界に落ちた少年の一人ならば、わたしを箱の外から見ているプレイヤーがいるのなら、この物語は無限に拡がり続けていくのだろうか。…宇宙。この作品を完成させるには自分でプレイしなければという思いがあり、知識だけでの好きではモヤモヤとしていたんです。だから、今回の移植でプレイできるようになったのはもちろんとても嬉しいし、moonやラブデリックに関するテキスト、絵、映像などの様々な創作物、人とゲームが交差することにより産まれるかたち有るもの無いものの存在がたくさん見れるようになり、それだけでとても幸せ。moonについて思考することが本当に楽しいです。愛とはなんだろうか。訳分かんないまんま死んだって別にいいけども、わたしのラブやピースぐらいはわたしの手でCATCHしてたいよね。と思うのです。あなたとこの街とわたしの関わりの間に産まれるものしか遺っていかないのだから。今日も月がとても綺麗です。END
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