外に出れたと思ったのは間違いで、私はずっと引きこもっていた。

自分の部屋が少し広くなっただけだった。

引きこもりのまんまだった。

今も昔も、なにも変わっていなかった。

わたしはずっと、好きに閉じこもっていたいのです。

これがどれだけ怠惰か。







ずっと前から

何年も前から知っていました。

わたしがダメなことくらい。

ずっと前から

だからダメになりたくなくて、がんばった

がんばってダメから逃げてきた

でも



もう無理だね

もう逃げられないね

がんばったけど、無理だった




もう生と死とかの輪の中にいるの飽きたし

もうアメーバでいいし

もはや静物で

もう生物でも静物でもない、なんでもないものになりたい


透明に


なれば外に出れるしお金稼げるのかな


こんなんが生き物なんて気持ち悪すぎるから、もうわたしは私という種になって一代で滅びることができればいいのに

ほんとにもう自尊心とか人権とか普通とかするべきとか改善とか、もう要らないからさ。


あなたの、わたしの大好きなあなたがいっちゃダメだって道を進もうと思います。
もう忘れてください。
あんたはあんたで、明るい方へ音の鳴る方へ向かってください。

わたしは、もう、そっちに行くのを諦めました。

邪魔はしないから。

きっと生命を成し遂げてください。